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ニューノーマルに向けてパッケージデザイン3つアップデート

2020.05.07

withコロナ後のニューノーマル(新しい日常)には様々な事が変わると言われ、その中でもオンライン上での買物比率は加速度的に高まります。
今までのパッケージの多くは店頭で手に取ってもらう事をベースにデザインされていたので、オンライン上では今までと同じアプローチではなく、アップデートが必要になると考えられます。

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一目でキャッチされる

店頭に並ぶ商品の場合、競合他社商品の数は足を運んだ店の中だけ、さらには棚の広さなどで限られていました。
オンライン上ではその制限が少なくなる事で、海外の商品も含め多数のライバル商品と比較されます。
つまりコンシューマの選択肢が一気に増えるのです。
今までも売場の中で「目立つ」というのはキーワードでしたが、その第一関門が今まで以上に重要になり、テンプレートのようなデザインはもちろん、大きさや形、材質で目を引く事は難しくなるでしょう。
(ただし形や材質などは商品が手に届いた時の感動を生むことができる)
オンライン上でパッと伝わる「美味しそう」なシズル感。「効きそう」な効果感。興味を引く「可愛い」配色や世界観など、まずはカスタマーの検討リストにピックアップされるように「一目でキャッチされる」デザインが必要です。

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シンプルに伝える

日本では今まで商品のアピールポイントをパッケージに詰め込む傾向が多く見られていました。
しかし、ごちゃごちゃとたくさん文字や細かいイラストの書いてある詰め込み型のデザインはオンラインには向きません。
商品の特長はパッケージではなく、文章や写真、イラストなどのwebサイトの説明文でアピールされる事になり、この説明文もしっかりと理解してもらえるようなデザイン性が必要になります。
(ニューノーマルの販促や商品説明文については後日記載)
本当に伝えたい事を絞り「単純に」「簡潔に」つまり「シンプルに伝える」というデザインでコンシューマは情報を瞬時に得やすくなるのです。

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インテリア化

説明が省かれた分、パッケージには余裕が生まれます。
パッケージはプロダクトの一部になり、そのまま暮らしの中に溶け込むわけですから、家具や雑貨に近い感覚でカテゴライズされる「インテリア化」されたデザインが購買意欲を高めると考えます。
特に容器は長期間部屋の中に置かれますし、お菓子などの食品の包装にしてもテーブルの上にあるだけでおしゃれな空間の一部になるようなものの人気が高まりそうです。
すでにそれを取り入れているサイトで代表的なのはアスクル、LOHACOさんでしょう。「暮らしになじむ」をテーマにしたオシャレで可愛いデザインをオンライン用として、独自のパッケージにリデザインしています。
今後は家の中で過ごす時間も増える事で「インテリア化」されたデザインが重要なキーワードになりそうです。

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過酷な競争になるオンラインに主軸を置く商品が増えていく事を考えると、いち早くパッケージデザインのアップデートに着手していく方が賢明かもしれません。

 

(小久保あきと)