印刷へのこだわりと環境配慮の両立~研文社様の工場見学~
目次
今回は印刷の基礎的な流れや、現状を学ぶべく、研文社様の工場見学にお伺いしました。
研文社様は基本的な印刷はもちろん、「第21回印刷産業環境優良工場表彰」で最高位の「経済産業大臣賞」の受賞した経歴のあるほど、環境配慮型プリントが得意な印刷会社です。

印刷へのこだわりと環境配慮の両立
初めに向かった場所は、印刷機器のある現場ではなく、データ処理やレタッチをする部署でした。
こちらの部署ではデータ処理はもちろん、文字の抜けや誤字等の判別、美しく色を出すための色の調整、写真のレタッチ、デジタルブック制作等、細かな印刷データのチェックからデザイン作成まで行っています。
印刷物は印刷機器にも大きく左右されますが、元のデータが滅茶苦茶だと元も子もありません。
データの段階から細かくチェックして頂くことで、研文社様の精度の高い印刷物が出来上がっているのだと実感しました。
その後、機械のある現場にご案内いただきました。
元々少量多品種の印刷が得意な実績を活かし、オンデマンド印刷を利用したカタログサービスも展開しています。
無線綴じ、中綴じなど様々な様式を取り揃えた上で、個人情報などを取り扱う機密性の高い印刷物を正確に分類するなど、研文社様ならではのノウハウが光っています。
また、UV印刷機を導入により、印刷物に付着したやパウダーが飛ばない環境になるため、印刷機と加工機を同じ空間に設置することを可能にしています。他にも、刷版工程の廃液を現像廃液削減装置を設置していたり、カーボンゼロプリントやベジタブルインキ導入に取り組むなど、随所に印刷技術へのこだわりと「環境配慮」を感じられる制作現場でした。
デジタル箔
実績もいくつか見せていただく中で、どのような印刷方法・加工・クライアントからの要望で取り組まれたかもご紹介頂きました。
その中でも特に「デジタル箔」は興味深いもので、「ニス→箔」の順で乗せていく為、ニスの分の盛り上がりが出てエンボス加工の様になることや、色の濃淡を表現できたりなど、箔押しでは表現できない魅力が詰まっていました。
加えて、B2サイズまでであれば試作もして頂けるとのことで、お客様に早い段階から実物に近いものをご提案できる1つの手段となりそうです!


印刷とクリエイティブ
普段は見えない加工の手数や、印刷へのプロフェッショナルな部分を改めて細かく拝見でき、社員一同の印刷物への知見を深めることができました。
今回の貴重な経験を、デザイン提案の方法やデザインと印刷加工の組み合わせなどで、皆様へのより良いご提案に活かしていきたいと思います!
また最後になりますが、今回快く工場見学をご承諾頂き、丁寧にご案内をしてくださいました研文社様の皆様、誠にありがとうございました。
